消しゴムはんこメイキング(第1回)【2019年10月】

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消しゴムはんこ

( ・∀・)ノシ おいす~⤴イマーキーです。

今回から毎月、自分の作った消しゴムはんこのメイキングを公開していきたいと思います。

初めに申しますと、初回であるこの記事では彫りの部分のみしか写真を撮っていません。
ですので次回からは転写の部分からメイキングを公開したいと思います。

この記事は
・消しゴムはんこに興味がある方
・これから消しゴムはんこをやってみたい方
・消しゴムはんこについて悩んでいる方
・他の人の作業を見てみたい、知りたい方

に対して以下の情報を提供します。
・私の使用する道具
・私の作業手順
・作業上の注意点、意識していること

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2019年10月に作ったものまとめ

メイキング

ソフトン

彫る順番は画像の通り。

基本的に
外周→内側の大きい部分→内側の小さい部分→更に細かい部分

の順で彫っていくことが多いです。
もちろん、例外もあります。

左側
転写:(測定していないが、15~20分程度)
彫り:125分

右側
転写:5分
彫り:10分

完成。
何も考えずに彫ったため、輪郭に合わせるのにかなり苦労しました。

今回は2つの目的を持って彫りました。
・「印刀曲」を使えるようにする
・2色彫り(重ね捺し)に挑戦する

「印刀曲」を使えるようにする

後々、オリジナル作品の販売を目的にする以上、印面が汚いのは見過ごすことはできません。
いつかは余白をきれいに平坦にする必要が出てきます。

そこで、「印刀曲」の出番です。
他にも平坦にする方法はいくらでもあります。
では、その中でなぜ「印刀曲」なのか?

それは、広い範囲を平らに削ることができるからです。
他の方法の例として、「でんけしくん」「紙やすり」という手段があります。
しかし、これらは総仕上げとしての役割が大きいのです。

日曜大工で木を加工する際、ヤスリで木を切断しないですよね?
切断を目的にするのならノコギリ、ヤスリを使うのであれば表面をなめらかにするときです。

私はいつもこれを使わずに逃げてきましたが、そういう目的があるので
今のうちに練習しようと思い立ちました。


結果は「幸運にも必要な線を削ることがなかった」です。

デザインナイフを使っているので印刀曲も引いて使ってみたのですが、
力加減が分からずスッポ抜けること多数。このような有様でよくやり直しにならなかったな
というのが正直なところです。

では、彫刻刀の一種なので押して削るのはどうか?
ということで試してみたのですが、こちらもやはりうまく行かず。
まだまだ使いこなすには時間がかかりそうです。

2色彫り(重ね捺し)に挑戦する

youtubeやtwitterで2色、3色とカラフルなはんこを作っている方が多くいらっしゃいます。
白黒の他にいろいろな色を使えれば表現の幅もより広がります。

というわけで、今まで嫌厭してきた「2色彫り(重ね捺し)」に挑戦してみました。

前述の通り、特に何も考えてなかったので輪郭からはみ出ないようにするのが
ものすごく大変でした。30~40分くらい格闘していたと思います。

なんとか納得行くものをtwitterに上げはしたものの、「やり方が明らかに悪い」
という感想が第一でした。

しばらくして思い出したのですが、TVで外国人の版画師の特集をしていたとき、
版画の重ね捺しをしていたことを思い出しました。
その時のやり方は土台(?)に溝を彫っており、そこに合わせて作品に色を付けていました。
(説明が下手ですみません)

つまり、「主線となるはんこ」と「色付用のはんこ」の形・大きさ・位置を全く一緒に
した上で、基準を同じにしてしまえばズレることはないのでは?と思ったのです。

これもどこかでまた挑戦してみます。

フランドール・スカーレット(東方キャノンボールPVより)

彫る順番は画像の通り。
外周→内側の順番は相変わらずです。

彫り始めて2.5時間。
斜線でないところも彫っていますが、これは休憩後や別の日に作業を再開するとき、
自分の目の調子をテストするためです。

斜線部を彫るときは長時間、目を使うので多少失敗しても大きな問題にならない
大きい余白部分で目の調子を図っています。

調子が良ければそのまま続行。
悪ければその日は作業をしないようにしています。

彫り始めて5時間。
ちょうど羽以外の斜線をすべて彫り終えたところです。
斜線でなく通常の彫りならばすでに完成していると思います。

完成。

転写:62分
彫り:8時間38分

実は転写の際、一部ミスをしていました。

赤く囲っているところ、斜線を書き忘れた状態で転写してしまっていたんですね。
転写に使用したトレーシングペーパーに斜線を書き足して転写し直しましたけど。

今回は結果的に目的が3つになりました。
・印刀曲の扱いに慣れる
・線を使って色を区別する
・追加で転写する

印刀曲の扱いに慣れる

どうすれば安全に印刀曲を使えるのか?
押して削る?引いて削る?別の方法?何をイメージすればやりやすくなるのか?
そんなことをずっと考えていました。

そんなとき、たまたまTVの料理番組で魚を捌くシーンを見てパッとひらめきました。

一度に多くを削ろうと力を入れすぎるからスッポ抜けるのでは?
魚を捌く要領で少しずつ削ってみるのはどうか?


つまり、
・刃は引いて使う
・刃の角度に注意しながら「切り込みを徐々に深く入れていく」イメージ


参考動画を用意しました。

つまり、これと同じやり方をしました。(はんこの場合は切り離しますが)

感想は「前回よりマシだが、課題は残る」です。

油断して刃先が傾いてしまい、凸凹になったり白い線が残ったりしています。
また、小さい領域にも印刀曲を使おうとして時間を無駄に食いました。
印刀曲を使う場所のルールを決めていなかったせいです。反省。

 線を使って色を区別する

販売を意識したとき、お客さんの手で作品が再現される必要があります。

重ね捺しにおいて、自分が再現できないものがお客さんに再現できるはずがありません。
また、複数個のパーツで構成されるため、パーツの紛失・破損でも再現ができなくなります。

なので、現状の私の実力を考えた上で販売を意識するならば
重ね捺しはそのレベルに達していません。1枚彫りしか選択肢がないです。
ですが、色の表現はしたい。

ならばどうするか?
線やトーンを使って色の表現をするのです。
今回は斜線での色分けをしてみました。

感想は「なんか微妙…」です。

私の目から見て色分けできているとは思えないです。
作品を見返して思うのは2点。
・線で表現するならば影や同系色の色分けの表現が主なのでは?
・全く違う色の色分けにはトーンが適しているのでは?

ここで課題が出てきます。
・線で表現する場合、線の太さと間隔はどうする?
・トーンで表現する場合、点の大きさと間隔はどうする?

両方とも表現という点では大きな問題です。
太さや間隔が違えば印象が大きく違います。一歩間違えば柄や模様という認識になります。

これに関しては今後、実験していきたいと思います。

追加で転写する

たまたま転写にミスがあったので、すでに転写したものの上から必要な部分に
追加で必要な線を入れました。

今回は最初に転写で使用したトレーシングペーパーに
必要な部分を書き足し転写しました。

結果は「少しズレたが、重要な部分ではないので良しとしよう」です。
ズレはしましたが、斜線を入れるだけだったので大した問題ではなかったです。

ですが、今後のことも考えると必要なスキルなのには間違いないでしょう。
人間誰でもミスはしますし、1から転写や彫り直しなんて時間の無駄ですからね。

現状で考えられるやり方は4つ。
1.最初の転写で使用したものを再利用する(今回の方法)
2.必要な部分だけをトレーシングペーパーから切り出し、線を追加・転写
3.直に書く
4.除光液転写をする

今回は簡単な修正だったので3の方法でも良かったのですが、
今までにやったことのない1を試してみました。あまり良い結果ではなかったですけど

これも今後の課題ですね。転写ができていなければ作業ができませんから。

鷺沢文香(アニメより)

彫る順番は画像の通り。

彫り始めて35分。
外周をデザインナイフと印刀曲で処理。

彫り始めて5時間。
かなり終盤です。

完成。

転写:90分
彫り:6時間37分

濃い青や茶色の中に黒を入れるのは勘弁してください。
転写のときに全く見えないの…。パワポの力で無理やり転写しましたけど。
おかげで転写に90分もかかる始末。

さて、今回の目的は3つ。
・印刀曲に慣れる(丸刀と併用)
・トーンを彫る
・濃い青や茶色の中の黒色の表現方法

印刀曲に慣れる

前回の課題を踏まえ、「切込みを入れるように」を意識してやってみました。

感想は「使いこなすにはまだまだ時間がかかりそう」です。

相変わらず表面が凸凹になってしまいます。が、刃がスッポ抜けることは
比較的少なくなってきたので、まだまだ経験が足りないのだと思います。

「印刀曲」に関しては進展がない限りこれ以上言及しないことにします。
次回、言及するときは凸凹を無くせた時か新しいやり方を見つけたときだと思ってください。


今回は丸刀と併用してみたのですが、今回に限って言えば使い方を間違ったと思います。
普段、私が丸刀を使うときは完全に余白を除去する目的です。
今回もその前提で使用→印刀曲で平らにするという流れをしてみたのですが、
丸刀で深く彫ってしまうと、印刀曲を使うときには更に深く彫らなければいけなくなる
ことを全く考えていませんでした。

なので、顔部分に関して言えば外周より少し深めになっていると思います。
次回、併用する場合には「丸刀では下の層が見えるくらいの深さまでしか彫らない」
ことにします。

あくまで、「余白の深さを均等にする」という前提の話ですが。
深く彫りすぎると裏に貫通してしまうので、それを避けるためでもあります。

トーンを彫る

前回は線だけでしたが、今回はトーンも彫ってみました。
色合いは濃い青がベースなので、「トーンの粒は大きく、線は細く」を意識しました。

感想としては「初めての試みにしてはまずまずかな?」です。

とはいえ、課題がないわけではありません。
・線の太さがバラバラ
・彫れていないところが存在している
が主な問題点です。
今回について言えば、線をもう少し太く彫っても良かったかな?とも思います。

いずれにせよ、「表現方法・表現力」が足りていないということです。
練習あるのみ。

濃い青や茶色の中の黒色の表現方法

髪の分かれ目や服のシワなど、「濃い色の中の黒」の表現も見過ごせません。
例えば下の画像。(見やすいように白黒のみで表現しています。)

これを表現するとき、どこを彫りますか?

調べたりいろいろな人の作品を見た結果、下の画像の赤い線を彫ればいいのでは?
という仮説を立てました。

詳細は別記事に載せます。
この仮説を実証するのがここでの目的でした。

感想は「なかなか良いのでは?」です。

しかし、どの作品でも通用しなければ意味がありません。
しばらくはここにも注意して彫りたいと思います。

線の細さに関して言えばまだまだですね。
場所によって太さが変わってしまっています。
今後の課題です。

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今後の課題まとめ

・印刀曲を扱えるようになる
・再現性の高い重ね捺し作品を作る
・線とトーンで色や影を表現する
・追加の転写の方法(転写ミスのリカバリー)
・印刀曲と他の彫刻刀の併用に関する注意事項や気付きを蓄える
・濃い色の中の線の表現方法の確立

まぁ、他にも色々あるのですが今回浮き彫りになった分だけということで。

今回使用した道具が気になる方はそのまま読み進めていってください。
( ・∀・)ノシ ではまた~。

今回の使用道具

刃物

100均のデザインナイフとカッターマット

消しゴム

インク

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