”だれかに話したくなる小さな会社”はブランドの大切さとブランド化のやり方が分かる本

レビュー

世の中には大きくても名前が知られていない会社もあれば、小さくても誰もが名前を知っている会社もあります。その差はどこにあるのか?

それは ブランド です。
もっと詳しく言うなら他社との差別化、その会社でなければならない理由を提供することにあるのです。

今回はそんな ブランド について分かる本”だれかに話したくなる小さな会社”を紹介します。この本を読むことでこれから起業したい方、起業したけどお客様が増えないという方の悩みが解決します。

今回紹介する”だれかに話したくなる小さな会社”では
・これから起業したい方
・起業したけど、お客様が増えない方
・リピート客を増やしたい方


という個人に対して以下の情報を提供します。

・ブランド化(ブランディング)について
・ファンの作り方
・ブランドを構築する近道
・ポジショニング

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どんな内容?

どんな内容?

この本は主に個人事業主や中小企業といった、資金や人材に限りがある小さな会社が変化が激しいこの時代を生き残るためにはどうすればいいか?が分かる本です。

簡単に言うと、企業のブランド化について知ることができます。
タイトルを見ただけではどんな本か分かりませんよね。

ブランド化するにあたって必要であるファン、キャッチコピー(ネーミング)、ポジショニングについて何をどうすれば良いのかが分かる内容となっています。

ブランド 化(ブランディング)について

まずブランド化(ブランディング)について説明します。
この本での「ブランド」の定義、なぜ必要か?といった内容についてお話します。

「ブランド」とは?

この本ではこのように定義されています。

ブランドという言葉を辞書で調べれば、「商標」や「焼印」などが、その意味として書かれています。(中略)。私たちは、その定義を「あなたのビジネスに関わるすべての人をファンにする、研ぎ澄まされた経営」としています。

だれかに話したくなる小さな会社 p61~62

なぜ ブランド 化が必要?

挙げられている特徴をまとめると

・自分たちが営業・広告をしなくても、お客様の方から会社を探してきてくれる
・他社より多少値段が高くても、その価値を理解する素晴らしいお客様が喜んで買ってくれる
・スタッフが向こうからやってくる
・情報、応援、コラボの話も向こうから勝手にやってくる
・金融機関も向こうからやってくる

となります。

つまりこちらが何もしなくてもお客様やスタッフなどの経営に欠かせない資源が勝手にやって来るというワケです。

逆にブランド化しなければすべてが逆になります。
つまり、お客様もお金も情報も何もかもこちらから追うことになります。こちらが動くときには当然費用がかかりますし、相手に足元を見られた取引をせざるを得ない…という状況になりかねません。

そういった理由で必要な資源が勝手にやって来るブランド化を目指す必要があると言っているのです。

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ブランド を構築する近道?

ブランド化することがいかに重要かがお分かりいただけたかと思います。

しかし「そんなに簡単にブランド化できれば苦労しないよ。」という声もあるでしょう。
確かにブランドをイチから作ることは難しいです。しかしブランドを作る近道は存在します。

それが新しいカテゴリーを作ることなのです。

なぜカテゴリーを作ることが近道?

「新しいカテゴリー」とはそれまで存在していなかった「新しいビジネスアイデア」や「分野」のことです。

こう言うと

えー、ゼロから何か生み出すのー?

と思われがちですが、そんなことはありません。
全く新しいものを作る必要はなく、すでに存在するものに手を加えるだけでもOKです。

ニュースでたまに
「主婦のアイデアで〇〇万円!」
「小学生の自由研究で新発見!」
といったニュースが流れます。

こういった日常の発見が「誰かのちょっとした不便」を解消することができれば、それはお金になるのです。

また、どんなに小さなカテゴリーでも一番であれば話題になります。
つまり「〇〇といえば✕✕!」と思い出してもらいやすくなります。

日本一高い山、日本一大きい湖はパッと出てきます。
では2番目は?
答えられる人はグッと減るはずです。つまりそういうことなのです。

新しいカテゴリーのアイデアを思いついたら?

アイデアが降りてきたらどうすれば良いのか?

多くの人は「市場がない」「売れない」と世の中に出すことを諦めがちです。
しかしこの本ではこう言っています

「5年後に『〇〇という新しい業界をつくった』と言われるような会社をつくる」

ブランドをつくるためには、(中略)その定めた世界で「成功するまで続ける」という強い気構えが必要です。

だれかに話したくなる小さな会社 p81

要するに諦めたらそこで試合終了ということです。

ファンを作る

どんな企業でもお客様がいないと話になりません。
ここではその中でも特に自分の会社を好きでいてくれているお客様、ファンについてお話します。

なぜファンを作る必要がある?

簡単に言うなら、時代の流行り廃りに左右されることなく経営を続けるためです。

ファンは好きなお店、アーティスト、役者…などが新作を発表したら何をするか。
どんな手を使っても手に入れたり、体験したりといった行動を取りますね?

この動画を御覧ください。約13年前に日本で初めてiPhoneが発売された時のニュースです。

当時のスマホは機能がお粗末にも関わらず「appleから新しいデバイスが出る!」という大勢のappleファンがこぞって行列を作りました。

何が言いたいのかというと、ファンは好きな相手が提供するものなら無条件で受け入れ、購入するのです。なのでファンが増えれば会社は時代の流行り廃りに左右されることなく経営を続けることができます。

例えば、誰もが知っているブランド「エルメス」は1837年に開業しました(出典)。180年以上経っても経営を続けられているのは、根強いファンが大勢いるからではないでしょうか?

ファンを作るには?

では、そんな経営に欠かすことのできないファンはどうやって作り上げたら良いのでしょう?

「ブランドを目指す」と一度決めたら会社自体の価値を上げる

ブランド会社には会社自体に「価値」があります。価値があるからファンが居るのです。

「売る」を仕事にするのではなく「喜んでもらうことが商品」と考えること

最初はお客様が100人でも、全員が「大満足」であれば飛躍します。
逆に最初が1000人でも、全員が「それなり…」なら立ち行かなくなります。

こちらが先にお客様を好きなる

人は誰でも自分に好意を持ってくれている人に興味を持ちます。
なのでこちらが先にお客様を好きになることで、お客様が興味を持ってくれるようになるのです。

ただし、お客様が会社を選ぶ権利があるように、会社もお客様を選ぶ権利があります。
媚びると好きになってもらうは全くの別物です。

理不尽な要求をする相手を野放しにするような会社に良いお客様は集まりません。

自分自身が今の仕事を心の底から楽しむ

自分が仕事を愛し、それを楽しんでいることが伝わるとファンは必ず生まれます。そして、その姿が人に見られれば見られるほど自分のファン、自分の会社のファンは増えます。

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ポジショニング

ポジショニングとは「業界や地域の位置づけを確立すること」と定義されています。

ここではそんなポジショニングがなぜ重要なのか?どうやって行うのか?戦略について説明します。

なぜポジショニングが必要?

自分の会社をポジションする、つまりどこに位置づけるのかを明確にするために必要なのです。ポジショニングに成功すると「〇〇といえば、あの会社!」という想起率が上がります。

要は名前を思い出してもらいやすくして、売上を上げようということなのです。

自社のポジションを明確にする方法?

これには2つの方法があります。

すでに存在する他社のポジションをベンチマークする

例:「〇〇好き」に対して「アンチ〇〇」という立場を取る

つまり、「〇〇の対極にある会社」という位置づけをすることです。

他業界のポジショニングを上手に活用する

例:〇〇界の✕✕

みなさんも1度は聞いたことがあるフレーズのはずです。
この言い回しが多用される理由はただ1つ。イメージしやすいからです。

小さな会社のポジション戦略の立ち回り方

小さな会社は人的・金銭的資源があまり多くありません。そんな会社が大手やたくさんのライバルの中で戦おうとしても、すぐに資源が尽きてしまいます。

では、小さな会社はどう立ち回れば良いのか?

競合がひしめく激戦区を避けること

これは大前提です。
資源の少ない小さな会社は誰もいないところや、激戦区から少しズレたところで戦う必要があります。

資金や技術、人が圧倒的に多い大企業に真正面から挑んでも勝てるはずがありません。
その大企業がカバーできない客層を狙うのです。

砂時計の法則

やりたいことがたくさんあっても、まずは「〇〇の専門家」と言えるくらいその分野でトップになる必要があります。その分野である程度ブランドが確立できれば、将来の展開が何倍も楽になります。

例えば、ホリエモンが「今から新しい事業を始めるから、資金提供を求む」と言ったとしましょう。おそらく多くの金額が集まるはずです。私が同じセリフで資金提供を求めても1円も入らないでしょう。

その差は何か?

ホリエモンは「いくつもの起業をした、成功させた起業家」というポジションにいます。
私は「起業も成功体験もない一般人」というポジションです。
つまりそういうことです。

リポジショニング戦略

ある商品がヒットしたら、ライバル会社から似たような商品が売られることがあります。
最近の例では「マリトッツォ」でしょうか?売れると判明した瞬間、どのコンビニでも売られるようになりました。

とにかくヒットした商品、ポジションは多くのライバルがすかさず参入してきます。
そんな状況で同じポジションに居続けたらどうなるかは明白ですね?

そういった理由で小さな会社は1つのポジションを確立した後、次はどういった方向にどう行動するのかを考える必要があるのです。

専門家宣言をして会社のカリスマ性を上げる

成功するために必要な条件の1つに「応援してくれる人がたくさんいること」があります。

では、人はどんな人・企業を応援したくなるのか?

人が応援したくなるのは、愚直なまでに自分の仕事を愛し、使命感を持って前進している「一生懸命な会社」です。

その会社の一生懸命さを、受け手がより感じやすいのは、その会社が目指しているものや、事業内容、その先にある「成し遂げたいこと」が、はっきりしているときです。

だれかに話したくなる小さな会社 p93

感想

タイトルだけでブランディングについての本と分かる人は少ないのではないでしょうか?個人的にはもっと分かりやすく「ブランディング~小さな会社の生き残り戦略~」「弱小・個人企業が考えるべき『ブランディング』」といったタイトルであれば誰に、何を提供するのかが分かりやすいと思ったのですが…。(あえて「なんの本?」と興味を惹かせるという戦略かもしれません。)

内容に関しては、徹底して小さな会社が生き残るためにどうすればよいか?という1点のみで分かりやすかったです。この本が海外の著者だったら「大企業では~」「研究では~」「〇〇に住む✕✕の話をしましょう。✕✕は~」とやたら長くなったことでしょう。その証拠にこの本、200ページもありませんから。

この本に書かれていることはこれからの時代にも当てはまる内容だと思いました。
これからも我々の知らない間にいくつもの会社が生まれては消えることでしょう。結果的に消えていった会社も最初からそうなる予想はしていないはずです。しかし現実は甘くありません。

多くの会社が夢を持って起業し、多くの会社がその夢を実現させることなく消えていく。
会社を存続させるためには外部だけでなく、内部に対しても働きかけなければならない。

これから夢を持って生まれてくる会社が、その夢を実現させる。その可能性を後押しするための本。私はそう思いました。

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まとめ

まとめ

今回紹介したのは”だれかに話したくなる小さな会社”でした。

今回の記事では以下の項目について紹介しました。

・ブランド化(ブランディング)について
・ファンの作り方
・ブランドを構築する近道
・ポジショニング

今回紹介した項目以外にも、「ネーミング」「コーポレートメッセージ」「絶対にしてはいけないこと」など、いくつものためになる考え方や事例を知ることができますので、気になった方はぜひ手にとって見てくださいね。

今回はここまで。

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