「アルケミスト 夢を旅した少年」(パウロ・コエーリョ著)要約と感想

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レビュー

今回は「アルケミスト」(パウロ・コエーリョ著)の要約と感想をお伝えしたいと思います。

この本は世界中でベストセラーになり、「世界で最も読まれた本ベスト10」に入るほど読まれている本なのです。

私自身この本を読んでみて、なぜ世界的名著と呼ばれるのかが分かりました。今回はそんな世界的名著の内容と感想、全人類が読むべき理由を語っていきたいと思います。

この記事は
・どうやってこの本の存在を知ったの?
・この本について少し知りたい
・この本で何が得られるの?

という方に対し以下の情報を提供します
・この本の存在を知った経緯
・この本の内容
・人間として生きるのに必要な考え方
・私の心に残ったシーン
・この本を見るべき人

表紙はこんな感じです。

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アルケミスト を知った経緯

この本の存在を知ったのはイケハヤさんのyoutube動画でした。仮想通貨のアフィリエイトブログで資産1億円を達成した人です。言わば、成功者と言われる部類の人です。そんな人がオススメするのだから見てみようと思ったことがキッカケです。

その動画を見たのは結構前で、本自体も2019年の9~10月くらいには購入済みだったのですが、手に入ったら満足してしまい結局半年近くも放置する形になっていました。こういう行動の遅さは反省するべき点です。

イケハヤさんがこの本を紹介していた時の動画↓

アルケミスト はどんな内容?

ここでは本の構成とざっくりした内容を話します。

構成

宣伝ページを除いた物語の正味の部分で言えば200ページほどです。

目次では
・Ⅰ
・Ⅱ
・エピローグ
・あとがき
という構成になっています。

内容で分けるのであれば
・旅立ち前
・初めて訪れた異国の地
・目的のために砂漠を進む
・エピローグ

の4つに分けられます。

要約

この本を要約すると

羊飼いの少年、サンチャゴが自分の夢(旅をする)と夢のお告げを実現させるために全てを捨てて旅に出る話

となります。

もちろんその道中に色々な出来事が起こったり、様々な人物との会話があるのですが、この本が世界的名著と言われる理由はその「色々な出来事」「様々な人物との会話」にあります。

その2つは現代を生きる我々に、これからを生きる人々にとって










…というより、「人間として生きること」そのものに対して気づきを与えてくれるものなのです。

この本で展開される出来事や会話はどのような時代でも通用するものとなっています。次章でその例を紹介したいと思います。

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アルケミスト は何を与えてくれるのか?

この本は先述したように「人間として生きること」に対して読者に様々な気付きを与えてくれます。その気付きとは、例えば「人生によくある罠」だったり「より良い人生を送るための考え方」といったものです。


ここでは先ほど私が自分で分けた4つの部分のうち、エピローグを除く3つからいくつかのセリフや文章を抜粋します。抜粋した部分が何を伝えたいのかはあなた自身で考えてみて下さい。どの文章もあなたの今後の人生に関わる重要なことを伝えています。

旅立ち前

問題は、羊たちは毎日新しい道を歩いているということに、気がついていないことだった。彼らは新しい場所にいることも、季節の移り変わりさえも知らなかった。彼らが考えることは、食べ物と水のことだけだった。人間も同じかもしれない、と少年は考えた。

アルケミスト - 夢を旅した少年 15ページ

「結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ」

アルケミスト - 夢を旅した少年 30ページ

初めて訪れた異国の地

「僕は他の人と同じなんだ。本当に起こっていることではなく、自分が見たいように世の中を見ていたのだ」

アルケミスト - 夢を旅した少年 49ページ

「メッカのことを思うことが、わしを生きながらえさせてくれるからさ、そのおかげでわしは、まったく同じ毎日を繰り返していられるのだよ。(中略)もしわしの夢が実現してしまったら、これから生きてゆく理由が、なくなってしまうのではないかとこわいんだよ。(中略)。でも実現したら、それが自分をがっかりさせるんじゃないかと心配なんだ。だから、わしは夢を見ている方が好きなのさ」

アルケミスト - 夢を旅した少年 65ページ

目的のために砂漠を進む

「(前略)私は過去にも未来にも生きていないからです。私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば、幸せになれます。(中略)人生は私たちにとってパーティであり、お祭りでもあります。なぜなら、人生は、今私達が生きているこの瞬間だからです。」

アルケミスト - 夢を旅した少年 101ページ

「(前略)『大いなる作業』をやってみるのをさけていた第一の理由は、失敗を恐れていたことだった。僕は本当は十年も前に始められたことを、今やり始めたのだ。二十年間も待たなかっただけ、少なくとも僕は幸せだよ。」

アルケミスト - 夢を旅した少年 117ページ

「悪いのは人の口に入るものではない」と錬金術師は言った。「悪いのは人の口から出るものだ」

アルケミスト - 夢を旅した少年 137ページ

ここに挙げた名言の数々はあなたの人生を変えるキッカケになったでしょうか?

本当はもっとも~っとあるのですが、あまり書きすぎると怒られるので今回はここまでにします。「物語の全部を読みたくなった!」「他の名言も知りたい!」という方はぜひご購入を。

感想

「この本がなぜ名著と言われるのか?」「なぜ成功者と呼ばれる人たちはこの本を手に取るのだろう?」それを知るために私はこの本を手に取りました。そして読み終わったとき、その理由が分かりました。

ストーリーだけに注目しても面白いし、登場人物のセリフやその背景を自分の人生に当てはめて考えても面白い。

ただの娯楽小説ではなく、一人一人の人間がより良い人生を送るためにはどういう考え方・行動が必要になるのか?をストーリー仕立てで展開しているので、内容が頭に残りやすいという点も評価できる。

これがもし「ビジネス書」や「自己啓発書」として世に出ていたのであれば、ここまでのベストセラーにはならなかったと断言できます。

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まとめ

内容

改めてこの本の内容を要約すると

羊飼いの少年が夢のお告げを実現させるために全てを捨てて旅に出る話を通じて我々読者に何を目的に、どのように生きるのか?を問いかける内容となっています。

更に詳しく言うと以下のようになります。

・この本の内容は人間として生きる以上、決して避けられない問題を私達に投げかけている
・そのことがストーリー仕立てになって展開されるので頭に入りやすい
・「避けられない問題」は時代・国・地域・年代…etcに関係なく考えなければならないので、たとえ100年後、1000年後、または100年前、1000年前の人間が見たとしても共感できる

・そして「エピローグ」で明かされる衝撃の真実!

ちなみに私は全200ページを読み終わるまでに180分かかりました。参考までに。

誰にオススメ?

基本的にこの本は人間として生きる全員に見て欲しいです。ですが、あえてターゲットを絞って言うのであれば

「色々な理由で夢を追わなくなってしまった」
「毎日をただ生きているだけ」


という方々になります。

登場人物の中に正にこのような人が登場します。そして、このような人は特に日本の社会にとても多くいる印象があります。

あなたはどうですか?夢を追って生きていますか?ただ生きるだけになっていませんか?もし、今そういう状況であるという方はぜひこの本を買ってみて下さい。きっとあなたの人生を変える手助けになります。

最後に本の内容を一部抜粋して終わりにしたいと思います。

「なぜ、人の心は夢を追い続けろと言わないのですか?」と少年は錬金術師にたずねた。「それが心を最も苦しませることだからだ。そして心は苦しみたくないのだ」

アルケミスト - 夢を旅した少年 156ページ

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