今回は「何をしたらいいか分からない」「何かに挑戦したいけど、勇気がない」という方に「多動力(著:堀江貴文)」という本を紹介します。
前回に引き続きホリエモンの本ですが、彼がいくつもの肩書を持っていることはご存知だと思います。この本でホリエモンが自称しているだけでも17個あります。
なぜホリエモンはこれほどまで多くの肩書を持つことができているのか?
どうやっていくつもの肩書きを手に入れたのか?
その答えが今回紹介する「多動力」にあります。(ちなみに漫画版もあります)
今回紹介する「多動力」では
・「多動力」とは何か
・多動力がなぜ必要なのか
・多動力を身につけるために必要なマインド・行動
について知ることができます。
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どんな内容?
これからの時代になぜ「多動力」が必要なのか?そもそもどんな力なのか?を理解でき、多動力を身につけるために必要なものを知ることができます。
今回の記事では「多動力の身につけ方」を中心にお伝えします。
「多動力」とは?なぜ必要?
身につけ方の紹介の前に「多動力」について説明します。本の内容を引用すると
「多動力」とはなにか。
「多動力」 p3
それは、いくつもの異なることを同時にこなす力のことを言う。
なるほど、多動力とはそういう力なのですね。ではなぜ現代において多動力が必要になってくるのか?
内容をまとめると「これからの仕事が水平分業型モデルになるため」。簡単に言うと「誰でも自分が得意な分野に参入できる」ということです。
例えば新しく1つの製品を作るとき今までは「企画・立案→設計→試作・テスト→量産」という工程は1つの会社で行っていました。しかし、これからの時代は各工程をそれを得意とする個人や企業が担当することになります。
「これから」とは言いましたが既にそうなっているのです。この仕組みはこれからも加速していき、それに伴い求められるスキルは短期間で変わっていきます。
こういった社会の流れの中において1つのことだけしかできない、変化や行動が遅い個人や企業はあっという間に不要な存在になります。
そんな社会の流れに取り残されない、価値ある存在になるために必要なのが「多動力」というワケです。
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多動力を身につけるには?
多動力を身に付けるにあたって必要なのは考え方と行動です。それぞれについて説明していきます。
必要な考え方
そもそも、なぜ多動力を持っている人間が少ないのか?それは「感情」が邪魔をしているからです。
「他人にどう見られているか?」
「恥ずかしい」
そういった感情がリスクを取る行動を止めてしまうのです。ホリエモンもこの本で言っています。
「多動力」を身につけるには、どんな知識や仕事術を身につけるより、「感情」のフィルターを外すことが先決だ。
「多動力」 p190
とは言ってもそう簡単に「他人の目が気になる」という感情や考え方を変えることはできません。
どう考えれば他人の目が気にならなくなるのか?これについてもホリエモンは答えの1つを提示してくれています。
「誰もあなたのことなんて興味がない」ということに早く気づくべきだ。
「多動力」 p188
ここで1つ、みなさんに質問です。
3年前の今日の悩み、覚えていますか?
即答できた人は少ないのでは?当時死ぬほど悩んだはずのことも今となってはその程度です。自分のことですらそんな状態ですから他人のことなんてそれ以上に忘れている、つまり興味がないのが自然ですよね?
他人もそうだと思いませんか?自分が他人に興味がないのと同じように、他人も他人に興味がない。こう考えると他人の目を気にすることがいかに無駄なことなのかが分かると思います。
と言っても、考え方(マインドセット)を今日明日でどうにかするのは難しいと思いますのでこちらの本を参考に。
必要な行動
ここからは結果を出すためにどう行動すればいいのか?についてお話します。
いくらマインドセットが変わっても、行動して結果を出さなければ意味がありません。
必要な行動は3つです。
自分の時間を取り戻す
いつも多動でいるためには「ワクワクしない時間」を減らす必要があります。そのためにはまずやらないことを決めるのです。そして決めた「やらないこと」はお金を払って外注し、空いた時間をワクワクすることに使うのです。言い換えるとお金で時間を買うのです。
例えば、料理・掃除・洗濯は毎日もしくは定期的にやらなければならない上に、かなり時間を持っていかれます。ワクワクしないという方も多いでしょう。そこでミールキットや掃除代行業、洗濯代行業の出番です。
付き合わない人間を決める
やらないことを決めたなら、次は付き合わない人間を決めます。
誰にでも複雑な人間関係は存在します。どんな人と付き合う、付き合わないかの判断基準は無限にあります。ですが、どんな事情や人間関係を持っている人にでも共通する判断基準がただ1つだけ存在します。それは
自分の時間を平気で奪ってくる人間。
こういう人間とは距離を取りましょう。私も何人か付き合わないと決めて切り捨てましたが、心残りや後悔といった感情はありません。むしろ邪魔者がいなくなって清々しいまであります。
仕事を早く終わらせることを考える
「多動力」とは「いくつもの異なることを同時にこなすための力」と説明しました。そのため、1つのことに時間を取りすぎてしまうと他のことに手が回らなくなります。そういう理由で1つの仕事を早く終わらせることを考える必要があります。
ではホリエモンはどう考えているのか?
大切なのは「速度」より「リズム」である。
「多動力」 p149
「リズム」が分かりにくいという方は「流れ」と置き換えたほうが伝わりやすいと思います。
仕事の効率化を考える上ではリズム(流れ)を止める要因…この本の例では長文メール、電話、無意味なファイルの添付といった例が挙げられています。これらをいかに排除するかが重要になると述べています。
感想
内容に関して言えば、変化の早い現代を生き残るために必要な考え方が分かる本でした。
「多動力」は終身雇用の廃止、ジョブ型雇用といった急速な社会の変化が進む中でいかに価値ある存在になれるか?という問いに対する答えの1つを提示してくれたと感じました。
変化が早いのだから、1つのことに執着していては取り残される。そうならないために次から次へ仕事を変える必要がある。そのためにはスキルが必要。スキルを身につけるにはいろいろなことに挑戦する中で自分に合ったものを見つけるしかない。
というわけでこの本は「自分の人生を生きたければ、いろいろなことに挑戦・行動しろ。恥や他人の目を気にするな。邪魔なものは徹底的に排除しろ。」というメッセージと、実行するための方法を教えてくれる本であると言えます。
本そのもので言えば、字が大きく行間が割と広めなので単純に読むだけなら1~2時間くらいで読み終わることができます。
また、各節の終わりには「JUST DO IT」というチェックボックス付きのアクションプランがあるので、読者が行動しやすくなっているのが良いポイントです。
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まとめ
今回紹介したのは「多動力(著:堀江貴文)」でした。
多動力はなぜ必要?
→変化する時代に取り残されないため
多動力を身につけるには?
→・他人の目や恥を気にしない
・自分の時間を確保するためにやらないこと、付き合わない人間を決めること
・仕事の効率化を考えること
最後に、ホリエモンは多動力についてこう述べています。
「多動力」は大量の仕事をこなすための、技術ではない。
命が果てるまで、1秒残らず人生を楽しみきるための、生き方である。
「多動力」 p226
この記事を読んだ方々の人生が良くなることを願って。
今日はここまで。
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