今回は私自身が ヘアドネーション を体験したので、上記の疑問を体験談を交えてお話します。
この記事では
・ヘアドネーションとは何か?
・ヘアドネーションは誰に何の役に立つのか?
・ヘアドネーションのために髪を伸ばすときの注意点
・私自身の体験談
・ヘアドネーションの申込先(支援団体)
を知ることができます。
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ヘアドネーション ?髪の…何?
「ヘアドネーション」という言葉を初めて聞いたという方もいるでしょう。
簡単に説明すると髪の寄付です。
献血を英語で「ブラッド・ドネーション」と言うので、ヘアドネーションは献血ならぬ献髪と言ったところでしょうか。
ヘアドネーション って何の役に立つの?
ヘアドネーションで寄付された髪は何の役に立つのか?
答えは医療用ウィッグです。(詳しくはこちらやこちらへ)
簡単に説明すると、病気や投薬治療が原因で髪に悩んでいる子どもたちのために髪を寄付してカツラを作ろうという社会活動です。
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ヘアドネーション の注意点
こういう活動があったんだ!やってみよう!
そう思われた心優しい方もいるでしょう。
しかし、ただ髪を伸ばせばいいというワケではありません。寄付する団体先にもよって多少異なるのですが、大まかに2つの注意点があります。
髪の長さ
団体によって異なります。
ある団体は31cm以上から受け付けていたり、別の団体は15cm~31cmの範囲で受け付けています。
詳しくは寄付する団体の注意点を読んでもらうことにして、ヘアドネーションをするための髪に長さに関して必要な情報は以下の2つです。
1.最低でも切った後の長さが15cm(31cm)以上必要
2.ドネーション用の髪をカットするときは結んだ所から1cm上を切る
加えてドネーション用の髪を切った後のこと、つまり髪型についても考えなければなりません。
髪を切った後に坊主やそれに近い髪型にするという方は自分も含め、髪を切る人のことを考えて最低限の15cmや31cmより1~2cm伸ばすことをオススメします。
他の髪型にする方はその髪型に合わせて髪を伸ばしてください。
色と質
2つ目の注意点も団体によって異なります。
ある団体はブリーチOKでも別の団体はNG。パーマがOKな団体もあればNGな団体も。
ここに関しても各団体の注意点を読んでもらわなければなりません。
基本的に共通して言えるのは
軽く引っ張っただけで切れるほどのダメージがある髪はNG
という1点です。
体験談: ヘアドネーション のために髪を伸ばして分かったこと
ここでは実際にヘアドネーションした私の体験談をお話します。
きっかけ
髪を伸ばし始めた当初の目的は散髪代の節約です。
2年前に会社を退職したのをきっかけに、2~3ヶ月に一回切っていたのを止めようという理由でした。
髪を伸ばし始めて半年経った時にニュースで沖縄の小学生が2年伸ばした髪をヘアドネーションしたという記事が。「単純に捨てられるくらいなら誰かの役に立ってもらう方がいいよな」と思いチャレンジしました。
感想1:単純に邪魔
ここからは髪を伸ばした感想を書いていきます。
まず、単純に邪魔でした。筋トレをしたり街中を歩くだけでも視界が遮られたり、口に髪が入って不便この上ありませんでした。ヘアバンドやヘアゴムが欠かせないアイテムとなりました。
感想2:コストがかかる
生活に支障が出てきたのでヘアバンドやヘアゴムを100円ショップで購入しました。それだけでなく、シャンプーの量が増えたり今まで使ったことのなかったリンスを使うようになったので金銭面のコストが上がりました。
それだけでなく、髪が長くなるにつれて抜け毛が増えていきました。部屋で抜ければコロコロを使って処理し、風呂場で抜ければ浴槽の中ならお風呂ネットですくい上げ、床に落ちたなら排水口に流してヘアキャッチャーごと捨てる。
金銭面だけでなく、時間的にもコストが掛かりました。
感想3:思わぬ副作用
そんなこんなで約20ヶ月伸ばした髪を ヘアドネーション をしたら想定外の出来事が。
一日中、前髪をヘアバンドで上げていたらクセがついて美容師さんがサジを投げました。
「2週間後にまた来てください。髪を洗ったら、前髪を下に下に流すようにしてください」
とのことです。(画像は後ほど)
えぇ…
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ヘアドネーション で髪を伸ばしたことによる変化
ここでは私自身の髪の変化や ヘアドネーション した時の様子を画像付きで説明します。
髪を伸ばす前はこんな感じでした。ちなみにこれは短めのスポーツ刈りです。
半年以上経ったのがこちら。だいぶモッサリしていますね。
髪を伸ばし始めて約1年。ヘアバンドがないと生活に支障が出てくるレベルに。
髪を切る前日の画像です。かなりうねっているのでヘアドネーションできるか不安でした。
ヘアドネーション当日。後ろから見たらこんな感じだったのか…。
こちらは縛った後。
そして、ついにハサミを入れる時が!
合計で8本の髪の束が出来上がりましたとさ。
…で、一日中ヘアバンドで前髪を上げる生活を約8ヶ月した結果
短めのツーブロックを注文したら、前髪のクセが強すぎてムリでした。
ヘアドネーション を申し込みたいときは?
この記事を見て「 ヘアドネーション をしたい!でも、どこに申し込めばいいのか分からない」という方もいるかと思います。ここでは簡単にヘアドネーションに協賛している美容室を探す方法と主な3つの団体とその特徴を説明します。詳しい条件や団体の方針などはホームページのリンクをそれぞれに貼ります。
ちなみに3団体とも協賛店の紹介をしています。自分で切って送ることもできます。
簡単に ヘアドネーション に協賛している美容室を探す方法
ホットペッパービューティーの検索窓に「ヘアドネーション」と打ち込み、エリアを絞ることで簡単に見つけることができます。
ただし、どの団体に協賛しているかは電話で確認してください。団体によって受け付けてくれる髪の長さが異なります。
また、カット料金に加えヘアドネーション代を支払うというパターンも存在するので、予約時に料金についても確認することをオススメします。
つな髪
ホームページはこちら。私が今回の寄付先に選んだ団体です。
特徴は15cm以上から寄付を受け付けてくれるという点です。その反面、白髪が混ざっていたり退色や大きなうねりがあるものは寄付の受け付けができません。後の2つに比べて少し条件が厳しめです。
JHD&C(ジャーダック)
ホームページはこちら。
特徴は少し引っ張っただけで切れるようなダメージがない、濡れていない31cm以上の髪なら受け付けてくれるという点です。
NPO法人HERO
ホームページはこちら。
こちらもJHD&C(ジャーダック)と同じ条件で受け付けてくれます。
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ヘアドネーション を体験した感想
最初は節約のためという完全に自分のためだけの目的でしたが、ヘアドネーションという貴重な体験は私に様々な気付きを与えてくれました。
まず「髪を伸ばすのは意外に大変である」ということ。
「世の女性たちはこんな面倒くさい事をしていたのか…」ということを身を持って知ることができたのは貴重な体験だったと思います。
2つめは「当たり前を享受できない人が存在する」ということ。
髪はこだわりがなければ、伸びれば邪魔な存在です。そういったものでも誰かにとっては喉から手が出るほど欲しい物だということが学べました。
髪は自然に伸びて「当たり前」。ヘアドネーションを知る前はそう思っていましたが、ヘアドネーションに協賛する人や店、寄付者数の多さを知ることで「こんなにも髪に悩んでいる人達がいるのか」と思い知らされました。
「当たり前が当たり前でない人たちが多くいる」
このことを知ることができただけでもヘアドネーションをした価値はありますし、健康な体でいられることのありがたみがよく分かる経験だったと思います。
まとめ
この記事では
・ヘアドネーションとは何か?
・ヘアドネーションは誰に何の役に立つのか?
・ヘアドネーションのために髪を伸ばすときの注意点
・私自身の体験談
・ヘアドネーションの申込先(支援団体)
についてお伝えしました。
ヘアドネーションとは髪の寄付のこと。
医療用ウィッグを必要とする子どもたちの役に立ちます。
注意点は髪の長さと色・質です。
ヘアドネーションとして髪を寄付する申込先は3団体あります。それぞれの団体のホームページで協賛店ページを見る、ホットペッパービューティーで検索することで美容室を探すことができます。条件を満たせば自分で切って送ってもOK!
この記事を見て一人でも多くの人が協力してくれることを願っています。
3903字/4h55m
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